気がつけば8月も残すところあと1週間。明日(正確には今日)は久しぶりに友達に会う(感染対策で外で)のに天気予報は雨だってよ。降らないことを祈る!そして、部屋のエアコンが微風設定にしているのに全然微風にならない。なんで!
SUMMER READING 2020
えーと、結構前になりますが、ポパイという雑誌を買ってしまった。普段買わないのに。その理由は表紙にあります。平中悠一さんのバック・トゥ・キャンパスの文庫本が写ってるじゃないか!
これ、誰が買うの?俺が買わずして誰が買う?というわけで1人の時にこっそり購入。SUMMER READING 2020なんてサブタイトルの雑誌なんで、そろそろ書かないと、という無駄な使命感で今書いてます。
平中悠一さんの本との出会い
平中悠一さんの本との出会いは1990年代だったかな。当時の僕は、寮のようなところに住んでいて、仲良くなった人の部屋には遊びに行く、そしてその人の本棚やCDをチェックさせてもらう、なんてことが当たり前でした。
ある友人の部屋で見つけたのが、平中悠一さんの本「She's Rain」。いま思い出したけど、どっかから借りパクしてたっぽかった。返したくなくなるぐらいの大切な本を読ませてもらい、一気にハマり、その後"Early Autum" (スペルが思い出せない・・・アーリーオータム)、"Boys in his ギンガムチェック"(バック・トゥ・キャンパスの文庫本じゃない方、もちろん文庫も買ってます)、"トニオクレーガー"(は月刊誌の文藝を図書館で探して読みました)、"someday at christmas time"、"シンプルな真実"、"Go Go Girls"、とタイトルはだいぶうろ覚えですが、本屋で見つけては買い、古本屋で見つけては買い、といった感じで読んでいました。個人の見解ですが、同じ関西出身の作家である村上春樹より断然面白いと思っていました。特にギンガムチェックはエッセイ集で、そこに初期平中悠一のエッセンスがぎゅっと詰まっていますが、そこで自身の作品について「恋愛というメタファーにすべてを込める」みたいなことを言っていて(違ってたらごめんなさい)、単に恋愛を描くのではなく、コミュニケーションの問題も哲学的なことも恋愛という一形態を通して描くというのが斬新だと思ったし、それが読みやすく書かれていた。あと渋谷(東京の)的なノリとはちょっと違った関西の文化がお洒落にも思えた。平中悠一さんの作品を読むことで、女性とのコミュニケーションを妙に重視するようになったかもしれない(女性を見た目で判断しなくなった、とも言える)。
「バック・トゥ・キャンパス」について
ポパイの表紙になっている「バック・トゥ・キャンパス」は「ギンガムチェック」の文庫版で、平中さん自身の作品についてや、平中さんと親交のある関西出身のミュージシャン(大江千里さん、田口賢司さん)、地元で有名な女子学生だった設楽りさ子さんや南野陽子さんのこと等、当時の関西圏の文化を知ることもできて楽しいです。
誰に読んでほしいか
うーん、平中悠一さんの作品はシモキタ的なノリとはちょっと違うのですが、それでも例えばサニーデイサービスを好きな人だったら、好きになってくれるかもしれない。恋愛という切り口で表現していく、というスタンスが近い気がします。
あ、あとマリーゴールド!最近(でもないですか、もう)では、あいみょんの「マリーゴールド」の「麦わらの帽子の君がマリーゴールドに見えた」ってあの歌詞、あれがグッとくる人なら平中悠一さんの「She's Rain」は気に入ってくれるのではないでしょうか。
ポパイの他の記事については以下でも書いてます。よかったらどうぞ。
引き続き、よい8月を〜
※2020/8/27 誤字訂正しました (平仲悠一ではなく平中悠一です。ごめんなさい)